ユリの花言葉
百合(ユリ)の花言葉は「純粋」「無垢」「威厳」です。
色別の花言葉もあり、白いユリは「純潔」「威厳」、黄色いユリは「偽り」「陽気」などです。
種類別では、カサブランカに「威厳」「純潔」「高貴」、ヤマユリに「荘厳」の花言葉がつけられています。
西洋(英語)では「purity(純粋)」「refined beauty(洗練された美)」の花言葉がつけられています。
ユリは7月24日の誕生花です。
色・種類 | 花言葉 | 西洋(英語) |
---|---|---|
全般 | ・純粋 ・無垢 ・威厳 |
・purity(純粋) ・refined beauty(洗練された美) |
白 | ・純潔 ・威厳 |
・virginity(純潔) ・purity(純粋) ・majesty(威厳) |
赤 | ・虚栄心 | ・warmth(優しさ、暖かさ) ・desire(願望) |
ピンク | ・虚栄心 | ・wealth and prosperity(富と繁栄) |
黄 | ・偽り ・陽気 |
・gaiety(陽気) ・falsehood(偽り) ・I’m walking on air(天にも昇る心地) |
オレンジ | ・華麗 ・愉快 ・軽率 |
・hatred(憎悪) |
カサブランカ | ・威厳 ・純潔 ・高貴 |
・celebration(祝賀) |
ヤマユリ | ・荘厳 | |
テッポウユリ | ・純潔 ・甘美 ・威厳 |
|
オニユリ | ・賢者 ・富と誇り |
|
ササユリ | ・清浄 ・上品 |
|
クルマユリ | ・純潔 ・多才な人 |
|
カノコユリ | ・慈悲深さ ・上品 |
|
スカシユリ | ・注目を浴びる ・飾らぬ美 |
|
ヒメユリ | ・誇り |
以下では花言葉の由来や誕生花、ユリの知って得する豆知識をご紹介します。
ユリの花言葉
日本ではユリ全般に「純粋」「無垢」「威厳」の花言葉がつけられています。
西洋ではユリ全般に「purity(純粋)」「refined beauty(洗練された美)」の花言葉(英語)がつけられています。
以下ではユリの色別・種類別の花言葉をご紹介します。
白いユリ
白いユリの花言葉は「純潔」「威厳」です。
西洋の花言葉は「virginity(純潔)」「purity(純粋)」「majesty(威厳)」です。
赤いユリ
赤いユリの花言葉は「虚栄心」です。
西洋の花言葉は「warmth(優しさ、暖かさ)」「desire(願望)」です。
ピンクのユリ
ピンクのユリの花言葉は「虚栄心」です。
西洋の花言葉は「wealth and prosperity(富と繁栄)」です。
黄色いユリ
黄色いユリの花言葉は「偽り」「陽気」です。
西洋の花言葉は「gaiety(陽気)」「falsehood(偽り)」「I’m walking on air(天にも昇る心地)」です。
古くから花色も花言葉に影響をあたえ、特に黄色い花には不吉な花言葉が多くつけられています。
オレンジのユリ
オレンジのユリの花言葉は「華麗」「愉快」「軽率」です。
西洋の花言葉は「hatred(憎悪)」です。
カサブランカ
カサブランカの花言葉は「威厳」「純潔」「高貴」です。
西洋の花言葉は「celebration(祝賀)」です。
純白の大輪の花を咲かせ「ユリの女王」といわれる花。
モロッコの都市の名を持つカサブランカは、日本のヤマユリ、カノコユリ、タモトユリなどを原種とする品種です。
1970年代にオランダで生み出され、世界的なブームを起こしました。結婚式のブーケや贈り物としても喜ばれる花です。
【関連・参考サイト】
カサブランカ(Wikipedia)
ヤマユリ
ヤマユリの花言葉は「荘厳」です。
風貌が豪華で華麗であることから「ユリの王様」といわれる日本特産のヤマユリ。花名は山中に生えることからつけられました。
7月~8月頃にユリの仲間のなかで最大級となる花を咲かせます。白い花びらの中心には黄色の筋が走り、紅色の斑点が散っています。
日本に自生する花の中では例外的ともいえるほど強い芳香を放つ花です。
【関連・参考サイト】
ヤマユリ(Wikipedia)
テッポウユリ
テッポウユリの花言葉は「純潔」「甘美」「威厳」です。
原産地の沖縄では4月~6月に純白で細長い筒状の花を横向きにつけます。
近縁種のタカサゴユリによく似ていますが、通常タカサゴユリよりも小型です。
【関連・参考サイト】
テッポウユリ(Wikipedia)
オニユリ
オニユリの花言葉は「賢者」「富と誇り」です。
草丈が1~2mになる大型のユリです。
7月~8月頃にオレンジ色の花を咲かせ、花には濃褐色で暗紫色の斑点があります。花は大きく反り返ります。
【関連・参考サイト】
オニユリ(Wikipedia)
ササユリ
ササユリの花言葉は「清浄」「上品」です。
日本特産で日本を代表するユリ。葉や茎が笹に似ていることから名づけられました。
5月~7月頃に淡いピンク色の花を咲かせます。
同じようにピンク色の花をもちよく似たオトメユリ(別名:ヒメサユリ)がありますが、ササユリの花粉の色は赤褐色、オトメユリは黄色くなっているところで区別します。
【関連・参考サイト】
ササユリ(Wikipedia)
クルマユリ
クルマユリの花言葉は「純潔」「多才な人」です。
高山帯から亜高山帯の冷涼な土地に自生するユリ。
7月~8月頃に5~6cm程度のオレンジ色の花を咲かせ、花には濃紅色の斑点があります。
【関連・参考サイト】
クルマユリ(Wikipedia)
カノコユリ
カノコユリの花言葉は「慈悲深さ」「上品」です。
日本では九州や四国に自生するユリ。別名はドヨウユリ、タナバタユリといいます。花名は花弁に鹿の子(かのこ)模様の斑点があることからつけられました。
江戸時代に長崎オランダ商館の医官として滞在したドイツの博物学者シーボルト(1796~1866)がカノコユリの球根を日本から持ち出し、初めてヨーロッパで知られるようになった日本のユリとされます。
【関連・参考サイト】
カノコユリ(Wikipedia)
スカシユリ
スカシユリの花言葉は「注目を浴びる」「飾らぬ美」です。
日本の中部地方以北の海岸の砂礫地や崖、岩場に生育するユリ。
太平洋岸の個体群では7月~8月頃、日本海側の個体群では5月~6月頃に10cm程度の赤褐色の斑点を持つオレンジ色の花を咲かせます。
【関連・参考サイト】
スカシユリ(Wikipedia)
ヒメユリ
ヒメユリの花言葉は「誇り」です。
日本では主に西日本に自生しています。
6月~7月頃に5cm~8cm程度のオレンジ色の花を咲かせます。
ユリの花言葉の由来とは?
キリスト教では白いユリ(マドンナリリー)が聖母マリアを象徴する花となっており、純潔のシンボルとされています。ユリの花言葉の「純潔」「純粋」「無垢」もこれに由来します。
「威厳」の花言葉はユリの堂々たる花姿にちなみます。
赤とピンクのユリの「虚栄心」は以下の伝説に由来するといわれます。
キリストの磔刑が決まり、多くの花がキリストの運命を嘆いて首を垂れるなか、ユリだけは自分の美しさが慰めになると、誇らしげに頭を上げていました。
しかし、キリストに見つめられると自分の思い上がりに気づき、赤くなって首をうなだれたといいます。
ユリ誕生の伝説とは?
ギリシア神話の全知全能の神のゼウスが、眠っている妻ヘラ(結婚と母性、貞節を司る最高位の女神)の乳を息子のヘラクレスに飲ませた際、こぼれ落ちたヘラの乳が天の川(Milky Way)になり、地上に落ちたものがユリになったといいます。
そのためユリはヘラの花とされ、清純、純潔、母性の象徴とされ、そのユリのイメージはキリスト教とも結びつき「純潔」のシンボルになりました。
白いユリは聖母を象徴する花?
白いユリは、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452~1519)が描いた有名な宗教画『受胎告知』でも、神の子の懐妊を告げる大天使ガブリエルの左手に描かれています。
そして17世紀にローマ教皇が聖母マリアの処女性を象徴する花として白いユリを描くように布告を出すと、白いユリは聖母を象徴する花となりマドンナリリーと呼ばれるようになりました。
【関連・参考サイト】
受胎告知 (レオナルド・ダ・ヴィンチ)(Wikipedia)
西洋の理想の女性とは?
西洋ではバラ、ユリ、スミレはトリオで、バラは「美(beauty)」を、ユリは「威厳(majesty)」を、スミレは「謙虚(modesty)」と「誠実(faithfulness)」を表すとされ、この3つを兼ね備えたひとが理想の女性といわれます。
これらの花はいずれも聖母に捧げられ、多くの花々のなかで特別に扱われています。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」とは?
女性の美しさを形容する言葉として「立てば芍薬(シャクヤク)、座れば牡丹(ボタン)、歩く姿は百合(ユリ)の花」があります。
この由来として、シャクヤクは茎の先端に花を咲かせ、ボタンは枝分かれした横向きの枝に花をつけ、ユリは風に揺れるさまが美しい。だから、シャクヤクは立って、ボタンは座って、ユリは歩きながら見るのが一番美しいという説があります。
他にも、シャクヤクは美しい女性が立っているようであり、ボタンは美しい女性が座っているようであり、ユリは美しい女性が歩くようである、など諸説あります。
シャクヤクの花言葉 ボタンの花言葉
ユリには怖い花言葉がありますか?
西洋や日本において、黄色いユリには「偽り(falsehood)」といった怖い花言葉がつけられています。
また、赤とピンクのユリの「虚栄心」、オレンジのユリの「hatred(憎悪)」も怖い花言葉です。
西洋では黄色い花の多くに不吉な花言葉がつけられています。以下は黄色い花につけられた不吉で怖い花言葉です。
花 | 色 | 日本 | 西洋 |
---|---|---|---|
バラ | 黄 | ・愛情の薄らぎ ・嫉妬 |
・愛情の薄らぎ ・嫉妬 |
カーネーション | 黄 | ・軽蔑 | ・あなたには失望しました ・拒絶、拒否 ・軽蔑 |
ユリ | 黄 | ・偽り | ・偽り |
チューリップ | 黄 | ・望みのない恋 | ・望みのない恋 ・報われぬ恋 |
キク | 黄 | ・破れた恋 | ・軽んじられた恋 |
ユリの花名の由来とは?
ユリ属の学名「Lilium(リリウム)」は、ギリシア語の「leirion(白色)」を語源とし、マドンナリリー(ニワシロユリ)の白い花に由来するといわれます。
和名の「ゆり」は、茎が細く花が大きいため風に揺れやすく、その様子から「揺すり」と呼ばれ、それが変化して「ゆり」になったともいわれます。
漢字の「百合」は漢名からで、ユリの鱗茎(りんけい)の鱗片葉が多数重なり合っていることに由来するといわれます。
英語では「Lily(リリー)」、フランス語では「Lis(リス)」と呼ばれます。
科・属名 | ユリ科ユリ属 |
学名 | Lilium spp. |
和名 | 百合(ユリ) |
英名 | Lily |
原産地 | 北半球の亜熱帯、温帯、亜寒帯 |
ユリはいつの誕生花?
ユリは7月24日の誕生花です。
種類別の誕生花もあり、テッポウユリは7月13日、ササユリは7月15日の誕生花になります。
花 | 誕生花 |
---|---|
ユリ | 7月13日(テッポウユリ)、7月15日(ササユリ)、7月19日(黄)、7月24日、7月31日(ル・レーブ)、8月2日(カノコユリ)、9月1日(オニユリ)、11月18日(ヤマユリ、テッポウユリ) |
ユリの季節や値段は?
ユリの花が咲く季節は夏です。開花時期は5月~8月頃です。
ユリの切り花は年間を通してお花屋さんに並びます。出荷の最盛期は6月~7月頃になります。
大輪で芳香があり、優雅な雰囲気のオリエンタル系のユリの値段は1本500円~1,000円程度です。通常1本に複数の花(3~5輪)がついています。
カサブランカや八重咲きの品種はさらに高くなります。
花持ち(日持ち)は7~10日程度になります。
ユリの花色は豊富で白、赤、ピンク、黄、オレンジ、緑、複色などがあります。
開花の季節 | 夏 |
開花時期 | 5月~8月 |
出回り時期 | 周年(最盛期は6~7月) |
花持ち日数 | 7~10日程度 |
値段 | 1本500円~1,000円程度(オリエンタル系) |
花色 | 白、赤、ピンク、黄、オレンジ、緑、複色など |
各月に咲く花の一覧
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
ユリは育てやすい?
ユリは初心者でも育てやすい植物です。
一般に、テッポウユリ系やスカシユリ系は日なたを好み、オリエンタル系は明るい半日陰を好みます。土壌は、水はけのよい土が適しています。
園芸分類 | 球根 |
形態 | 多年草 |
草丈・樹高 | 50~200cm |
難易度 | ★★ (5段階) |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
日当たり | 日なた~半日陰 |
「多年草」は種まきや植えつけをしてから2年以上生存する草本植物(木にならない植物)のことをいいます。種をまいてから1年以内に花が咲き、実をつけ、枯れてしまう植物を「一年草」といいます。
【関連・参考サイト】
ユリとは(みんなの趣味の園芸)
ユリ(Wikipedia)
ユリを国花とする国は?
ユリを国花とする国はバチカン(マドンナリリー / ニワシロユリ)などです。
【関連・参考サイト】
国花(Wikipedia)
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他のユリ科の花は?
ユリはユリ科ユリ属の植物です。ユリ以外のユリ科の花と花言葉をご紹介します。
ユリ科の花
カタクリ | 詳細 →
花言葉(全般): 「初恋」「寂しさに耐える」
科・属名: ユリ科カタクリ属
クロユリ | 詳細 →
花言葉(全般): 「恋」「呪い」
科・属名: ユリ科バイモ属
チューリップ | 詳細 →
花言葉(全般): 「思いやり」
科・属名: ユリ科チューリップ属
ヒメユリ | 詳細 →
花言葉(全般): 「誇り」
科・属名: ユリ科ユリ属
ホトトギス | 詳細 →
花言葉(全般): 「永遠にあなたのもの」「秘めた意志」
科・属名: ユリ科ホトトギス属
バイモ | 詳細 →
花言葉(全般): 「謙虚な心」「才能」
科・属名: ユリ科バイモ属
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